About the B’nai Bagels
カニグスバーグの3冊目です。邦訳版の題名は「ベーグル・チームの作戦」となっています。1969年の作品です。12歳の男の子がバーミツバを迎えるまでの、ユダヤ教徒の家庭を舞台にしたホームドラマです。母親が、少年野球チームの監督に名乗りを上げるところから物語が始まります。とてもよくできたお話で、楽しめました。
4章の最後の48ページで、分数を英語でどう言うかを知りました。主人公のマークが、自分はシドニー・ポルスキーのわずか1と5分の3(”one and three fifths”)の価値でしかないと知って、ガックリするところです。ボクはリトルリーグのことは知りませんでしたので、監督が選手を獲得するのにオークションをするというのに驚きました。ちなみにシドニーは、体育の苦手な感じの太っちょの子です。
14章の、シーズン最後の試合で起きたことが山場です。マークは試合の後、双子の姉である憧れの女子に「あんたの母親こそ、レベッカじゃねえのか?」と言われました。旧約聖書の創世記27章がヒントです。
雪の華 リハーサルマークD
今朝のTBS「ゲンキの時間」では、認知症の予防にオルゴールを聞くのが良いというのをやりました。高周波成分が効くので、CDではなく、生のオルゴールの音でないといけないそうです。それなら、生のギターの音も効くのだろうと思いました。
そういうわけで、岡崎倫典著「フィンガースタイルで弾くソロギター名曲集」から、「雪の華」の難所のひとつのボクの左手の押さえ方を紹介します。
この曲は難しいです。沢山ある難所のなかの、リハーサルマーク「D」の1小節前の部分からです。
A 最後に4弦をスライドさせる都合から、中指、薬指、小指で押さえます。
B 1、5弦は人差し指、2、3、4弦は薬指の第一関節から先で押さえます。1弦1フレットの音が出ればラッキーです。
C 5弦は人差し指、2弦は中指。
D ここがポイントです。見にくいですが、2弦を押さえている中指に、どうにかしてそのまま1弦も押さえてもらってください。
E 1弦3フレットは小指、2弦1フレットは中指です。
F 中指くんにCの体勢に戻ってもらって、1弦開放と3弦開放を弾きます。
次の小節の3、4弦は薬指と小指で押さえて弾いたあと、薬指と小指を5フレットまでスライドさせます。
指の複雑な動きに加えて、音も認知症予防に役立つなんてギターの練習は最高ですね。
英語の本をどう読むか
ボクは英語の本を読むことを趣味にしています。最近やっと暗号解読作業から、「本を読んでいる」と思える程度になって喜んでいます。アルクの「究極の英単語」シリーズでレベル9、つまり、英単語を9,000語くらい暗記したのが良かったと思っています。レベル12を目指して、暗記はまだ続けています。
ボクのこれまでの、英語の本の読み方を書きます。
午前中に、15分間読みます。この時は、わからなくても我慢して辞書を引かずに読みます。最近読んでいるカニグスバーグの本では、5ページくらい進みます。
午後、午前中に読んだ部分をもう一度、今度は辞書を引きながら読みます。辞書はネットの、英辞郎on the WEB です。時間を計ってはいませんが、30分近く掛かることもあるようです。
ここでまた迷いが出ました。これではいつまでたっても、日本語に置き換えてしか理解できないと思ったのでした。できれば、英語のままで理解したいと思いはじめました。
たとえば…
読みながら、これは恐らくイデオムだなと思うと、すぐに英辞郎on the WEB で検索して、出て来た日本語を見て喜ぶという感じです。ああ大体思った通りだな、なんて…
いろいろ考えて、英辞郎on the WEB はやめて、iPadのロングマン英英辞典を使うことにしました。そして、この辞書を引きながら読むことにしました。読むスピードは落ちますが、15分ずつ2回読むと、これまでの一回目の15分間と同じくらいの分量になるようです。ですから、一日に進むページ数はあまり変わりません。これまでほど深く「わかった」とは思えませんが、これで馴れて行くべきかなと思っております。
たとえ8〜12歳向けの本でも、辞書を引かずに読むことはできません。
From the Mixed-up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler
これも長い題名です。直訳すると「バジル・E・フランクウェイラー夫人のごちゃまぜファイルから」とでもなりましょうか。邦訳版の題名は「クローディアの秘密」となっております。
カニグスバーグの1967年の作品です。ニューベリー賞を取りました。とてもよくできた物語でした。テーマも奥深いものがあります。あと1ヶ月で12歳になる少女の心理をリアルに描いている、のでしょうね。深刻なお話ではなく、伏線もあって楽しめました。
8〜12歳向けとなっていますが、少しまごつく部分もありました。
さて、この物語の舞台のニューヨークの、マンハッタンのグランド・セントラル駅にボクが着いたのは、クローディアとジェイミーの19年後、1986年の秋でした。クローディア達はグリニッジ駅から乗りましたが、ボクは、逗留していたホリデーインの近くのデリエンという駅から電車に乗り込みました。グランド・セントラル駅の巨大空間には圧倒されました。
マンハッタンではミュージカルの「フォーティセカンド・ストリート」を見ました。さっぱりわかりませんでした。ツインタワーは立派にそびえていました。
勤めていた会社が、コネティカット州のとある半導体製造装置メーカーと合弁会社を作って、その計画の一環として研修に行ったのでした。それから1年半後には、目的の装置の生まれ故郷であるリヒテンシュタイン公国へも行きました。今から思うとバブルでした。
人類と気候の10万年史
図書館で借りて読みました。一気に読ませる名調子で、面白かったです。218ページあって、読むにはちょうど良い分量ですが、著者はもっと沢山書きたかったのではないかなと思いました。
「過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか」
この本によれば地球はこの10万年間、温暖化や寒冷化を激しく繰り返していて、1万年前から今までが例外的に安定して温暖な気候だったそうです。そうした温暖化や寒冷化の繰り返しは、地球の公転軌道の周期的な変化や、地球の自転軸の傾きの周期的な変化が主な要因のようです。
そして、先のことは予測できず、このまま徐々に温暖化するならまだ良いですが、寒冷化から温暖化へ急激な変化を繰り返す氷期がいつ始まるかわからないそうです。氷期になると、食料不足によって人類存続の危機となりそうです。
ヒトがここまで繁栄したのは、気候の温暖で農耕に適した時代が、たまたま、長く続いたからなのかなと思いました。運も実力のうちでしょうか。