CBOのスケッチブック

素敵な絵をお届けします

耐水性インク

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 万年筆に茶のインクを入れて、こんな感じで描いています。水筆でインクを塗りのばす感じです。ボクはこれをインク&ウォッシュと呼んでいます。右の二人は日陰に居て、走り出した三人を見ています。

 このクラフト紙は画用紙に比べてインクをよく吸い込む(あるいは水筆の水を吸い込まない)ようです。あまりインクをのばせない感じです。そこが利点にもなると思います。

 どちらかというと、万年筆を使うことにこだわりがあります。万年筆に何か賢そうなイメージがあって、用もないのに使いたいという感じです。万年筆で絵を描くには、こんなインク&ウォッシュになるのかなと思っていましたが、ここで良いものを見ました。

 昨日、YouTubeでリズ・スティール( Liz Steel )という人のスケッチする動画を見たら、万年筆で線画を描いて、上から水彩絵の具を塗っているのでした。驚きでした。

 おそらく耐水性のインクを使っているのでしょう。ボクもやってみたいと思いました。耐水性のピグマペンを使えば良いのですが、どうしても万年筆を使いたいのですね。

 

群盲象を撫でる

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 昨日の虎ノ門ニュースで武田先生が、「群盲象を撫でる」を言っていました。暗闇の中で、一人は太い足を触り、別の一人は長い鼻を触り…という感じで、それぞれが「これはこれこれである」と言うが、全体が見えないので「これは象である」と正解を言えるものはいない、という感じのことばです。当時は象という動物が珍しく、知らない者が多かったのでしょうね。

 武田先生は、本庶先生のノーベル賞受賞にまつわる話題として、最先端の研究がいかに大変で重要かということを述べておられました。そして、「群盲象を撫でる」とは言いませんでした。今は群盲なんて言葉は言えないのでしょうか。


 ボクの、これは「群盲象を撫でる」か?と思った体験を書きます。

 20年以上昔、ボクの職場でCIMを導入することになった時のことです。CIMというのは、大げさで先走った恥ずかしい言葉だったのですぐ廃れましたが、要するに生産管理システムのことです。当時のボクの職場の生産管理のやり方からすれば、猫に小判、ブタに真珠、乞食が馬をもらったような状況でした。

 まがりなりにも生産管理じみたことをやっている人は、5人くらいいました。ボクが一人ずつ、今の管理の仕方について話を聞いていった時に、まさに、群盲象を撫でる、かなと思ったものです。

 そこに一頭の象という正解があるなら、それを知りたいと思いましたが、実はそれも怪しいということを後になって知りました。労働組合の役員になって経営協議会に臨んだとき、専務が、ボクのいた職場には何も期待していないと言うのを聞いて、やっぱりなと思いました。

The Mysterious Edge of the Heroic World

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 カニグズバーグ15冊BOXセットの最後の一冊。邦訳版の題名は「ムーンレディの記憶」。2007年の作品です。

 アメデオ・カプラン少年の日常から物語が始まります。え?カプラン?そうです。前作「スカイラー通り19番地」でマーガレットを苦しめたサマーキャンプのオーナーで責任者のあのおばさんの孫という設定です。マーガレットの部屋の天井にバラの絵を描いたり、タワーの存続に尽力したジェイクがアメデオの父です。
 さらにアメデオの友達ウィリアムとその母親は、8冊目に読んだ短編集の、最後の物語に出てきた母子です。骨董商からお宝をせしめた二人です。この物語では、アメデオの家の隣りに住むゼンダー夫人が邸宅を引き払うのにあたって、家財道具を処分して現金化するリクイデイターとして雇われたのでした。
 作者のファンサービスでしょうか。

 ムーンレディとは、モディリアーニのヌードデッサンです。丸いお尻をこちらに向けて寝そべる裸婦像という感じでしょうか。ナチスドイツ時代に排斥されたモダンアート作品です。このお宝にまつわるお話です。
 ゼンダー夫人の死んだ夫の書斎の本棚に、隠す様にしまい込んであったこの作品が、どうしてここにあるのか。ミステリアス・エッジとは何か。ヒロイック・ワールドとは何か。難しいです。


 それでは15冊の中のボクのランキングを発表します。

1位 13歳の沈黙 Silent to the Bone

2位 なぞの娘キャロライン My Father’s Daughter

3位 800番への旅 Journey to an 800 Number

 15冊のどれも難しい物語でした。少年少女に教養を授ける文学という感じです。英語の勉強にはなったけど、正直、あまり面白くありませんでした。この3冊はわりと面白く読めました。

 次はジジイも楽しめるような娯楽作品を読みたいと思いました。10年くらい娯楽作品を読んで、英語に親しんだら、文学作品も味わえるかもしれませんね。

 

BUJOやめました

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 昨年の4月末から始めたBUJO(ブージョー、バレット・ジャーナル)を、この前の7月あたまでやめました。自分の死後にこんなものが残っては嫌だなと思ったからです。

 一冊目のPLUSカクリエ・プレミアム・クロスというノートは4ヶ月で終わり、二冊目の(憧れの)モレスキンのドット方眼のノートは203ページまで使いました。この調子で続けるとあと10冊は使いそうです、死ぬまでに。

 BUJOとは、普通の白紙のノートに自由に書き込んでいく式の手帳です。ボクの場合、将来の計画だとか予定はあまりなく、ToDoやアイデアもそれ程多くなく、大部分は日記でした。

 立派なノートにつらつら書いて行くのは楽しいのですが、始末が大変だと思いました。最後に、十数冊を束ねて本のように廃品回収業者に渡すのも気持ちわるいし、シュレッダーするも大変だし、一冊書き終わるたびに始末していったら後で見返すことができないし…

 そういうわけで、このMacBook Airでテキストファイルに書くやり方に戻りました。これならかさばらないし、中味も見られることはないでしょう。

 iPad Proにアップルペンシルで手書きでシステム手帳をつける、なんてのをYouTubeで見て、そんなの紙とペンでやれよと馬鹿にしていましたが、こうした始末の面ではそれもありかなと思う今日この頃です。

 

どの辞書が良いか

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  iPad mini 4 に入れたロングマン英英辞典は語彙が少ないうえに説明文がわかりにくくて、やっぱりダメでした。少し使ってみては失望するというのを、これまで何回か繰り返したのですが、今回で最後にするつもりです。かなり高かったのに残念です。

 今はカニグズバーグの15冊BOXセットの最後の一冊を読んでいるところです。わからない単語があっても、ガマンして辞書を引かずに何となく意味を類推しながら読むのが良いといわれますが、ボクは結構辞書を引きながら読んでいます。

 辞書でわからなければ、ググッて調べます。例えば、mise en scène はフランス語のミザンセーヌで舞台装置のことだとわかると楽しいです。もしかしたらカニグズバーグは、少年少女(あるいは日本に住む汚いジジイのボク)を啓蒙したいのかなと思うので、わからない部分はどんどん調べないと失礼ですよね。すぐ忘れてしまうと思いますが。

 今のやり方は、このMacBook Airのサファリでまず Cambridge Dictionary の英英で引きます。この説明文は簡潔でとてもわかりやすいです。これに載っていない時はやむなく、アルク英辞郎 on the WEB で引きます。それでもわからない時は Google 検索です。

破綻が広がるか

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 武田邦彦教授のブログの最新版を聞きました。ブログと言っても音声で流れます。先生自身が新幹線の燕三条駅で体験した不快な出来事と、例の大阪の富田林署の出来事などについて語っています。

 東京行きの新幹線に乗るべく先生が、燕三条駅の自動改札を通ろうとしたら機械のトラブルで通れなかったそうです。わきの窓ガラスをドンドンと叩くと、中に居た窓口係が振り向いてこちらを見たにもかかわらず、無視しました。そのうち中に居た女性が出て来たけど対応できず、係の職員を呼んで何とかなったけど、やってきた責任者を問いつめても埒があかなかったそうです。

 先生は、自動改札に人が居ないこと、困った客を見ても無視している職員、慇懃無礼な管理職などを問題にしています。昔の日本はこんなことは無かった、自分達の教育が悪かったのだ、と嘆く事しきりでした。


 ボクの見方は違います。

 昔の日本と変わったとすれば、平社員が破綻を食い止めるのをやめたことでしょう。だとすれば、良い方向へ変わっていると思います。

 お客さんが自動改札を通れなくて困っているのを見たら、受け持ちの部署を離れてお客さんの元へ駆けつける、というのが昔の窓口係なのでしょう。しかし、そんなことをしていたら、窓口の業務の他に自動改札のトラブル対応の業務まですることになってしまいます。窓口係が上司に、自動改札のトラブル対応係を配置するように言っても、その窓口係自身が頑張って対応している限り、言い換えれば、現場の平社員が破綻を食い止めている限り、上司は何もしないでしょう。

 現場の平社員である窓口係は、心を鬼にして、自動改札で困っている客を無視すべきです。一回破綻させて、上司に対応させねばなりません。こうした積み重ねによって、武田先生に無礼な態度で接した邪悪な上司は減っていくかもしれません。

 邪悪で無能な管理職が立案する計画は必然的に破綻します。

 邪悪で無能で狡猾な者が管理職となり、善良な平社員が頑張って破綻を食い止めるという日本の組織が変わろうとしているなら、良いことだと思います。

The Outcasts of 19 Schuyler Place

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 カニグズバーグの14冊目。邦訳版の題名は「スカイラー通り19番地」。2004年の作品です。この15冊Boxセットも残るはあと1冊となりました。

 物語の語り手はマーガレット・ローズ・ケイン。そうです。前作のSilent to the Boneの主人公コナーの腹違いのお姉さんです。しっかりした頼れるお姉さんでした。このお姉さんが、自分の12歳の時の出来事を語ります。前作の続編ではありません。テーマも異なります。


 ボクのこの年頃には(これらのカニグズバーグの作品の対象年齢とされる10〜14歳の頃には)、とてもじゃないですがこんな高等な物語を読む実力も気力もありませんでした。もちろん日本語で、です。中学生の頃に読んだのは国語の教科書くらいでした。あとは漫画です。
 高校生になって、やっと大藪春彦平井和正豊田有恒司馬遼太郎を読み始めました。

 このBoxセットを読みはじめて思ったのは、こんなに難しい(読解力のみならず、描かれる風流な情景に共感する能力を要求する)本を読む子どもは居るまいということです。多分に嫉妬めいた感情からくるものです。

 でも徐々に考えが変わってきました。こうした本が出版されるということは、そうした子どもは居るということです。だとすると、そうした成熟した感性というか、風流さを身に付けた(または身に付けかかっている生意気な)人にとっては、むしろ、あるレベル以上の内容のものでないと面白くないだろうなと思いました。つまり、セックスや暴力に関する場面が無いだけで、普通の大人向けの文学作品と同等のものですね。

 そうは言っても、カニグズバーグの読者は、同年代では少数派だろうと思います。この物語でマーガレットが味わったのと同じような仕打ちを受けやすい人々かもしれませんね。