CBOのスケッチブック

素敵な絵をお届けします

Journey to an 800 Number

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 カニグズバーグの9冊目。邦訳版の題名は「800番への旅」、そのまんまですね。800番て一体何のことでしょう。この謎の答えは最後にわかります。気に入りました。1982年の作品です。

 ボーのお母さんはお金持ちと再婚することになりました。ボーは、お金持ちの邸宅へ引っ越すことや、秋から名門中学へ入ることを心待ちにしています。その前に、お母さんがお金持ちと新婚旅行で一ヶ月間クルージングしているあいだ、父の元で暮らすことになりました。両親は、ボーが4歳の時に離婚したのでした。

 父はラクダを一頭連れて旅をしています。ラクダを乗せたトラックにキャンピングカーを繋げて、各地のイベント会場を回ります。

 旅の途中で色々な人々に出会います。美しい少女サブリナには、何か秘密がありそうです。

 ネタバレをぐっとこらえて、気になった一ヶ所だけ紹介します。49ページ。

 とある展示会場、中東航空のブースにて、ボーがビッグマックを食べながら、そこにいる人に冗談をかまします。
 「日本人はこいつを小さくしているところさ。ミニマックだね。今、それ用のトランジスターを開発中なんだ」

 カニグスバーグさんは、ちょこちょこ日本ネタを出します。日米半導体戦争なんてのもありましたが、ボクは好意的なものを感じました。

Your Inner Fish

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 武田邦彦教授が尾崎豊の「15の夜」を絶賛しているのを聞きました。男の子は14歳になると、自分の生きている意味がわからず、悩むのだそうです。この詩が見事に表現しているそうです。元をたどれば、生命が有性生殖をはじめたことに行き着くと言います。女の子はともかく、現代の男の子は、子を守る為に戦うとかいう原始的なオスの役割を失った(奪われた?)為に悩むのだそうです。自分の生きている意味は無いのではないかと。

 そういうわけで、ボクがこの本を読みたかったのは、自分の生きている意味を知りたい気持ちからだったのかもしれません。なんつって。

 邦訳版は「ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト」です。YouTubeには3回シリーズの、同名の番組がありました。英語です。

 著者らが北極圏で化石を発掘する冒険談の部分はそれほど多くなく、生き物が、太古から現在まで、どう姿を変えてきたかの部分がメインです。研究の歴史から、最新の成果まで述べています。興味のあることなので、それほど苦しまずに読めました。古生物の名前とか発音できない単語はテキトーに読みました。実験室で生物の胚をいじる部分は、少し気持ち悪くなりました。

 もちろん、自分の生きている意味を知ることはできませんでした。何も悩んでもいなかったし。

 でも、何かすごいなとは思いました。これまで地球上に生まれた生命、バクテリア、クラゲ、ミミズ、魚、トカゲ、ねずみ、サルなどの縦方向の全部が自分の中にあると考えることもできるらしいのですから。DNAレベルでは。

 

帯に短し、タスキに長し

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 ポメラのDM30というのが出たことを知りました。こういうのが好きなので、弱っています。せいぜい数ヶ月で飽きてしまうのに、欲しいです。43,000円+税。Amazonでは35,494円。キングジムという文房具メーカーが作っている小さいワープロです。

 

Throwing Shadows

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 カニグズバーグの8冊目は短編集です。邦訳版の題名は「影〜小さな五つの話」、1979年の作品です。

 正直、面白くありませんでした。何か良いお話なんだろうとは思うので、読む価値はあるでしょう。こうした良さは、風流さというか、情緒の落ち着きみたいなものを身に付けている読者でないと味わえないだろうと思います。この本の対象年齢の8〜12歳で、そうした人がいるとは驚きです。作者のカニグズバーグさんは、そんな少女だったのでしょうね。


 ボクの目標は、アガサ・クリスティとか普通のミステリーなどをスラスラ読むことです。カニグズバーグさんの本が15冊入ったBOXがAmazonで9,000円ちょっとだったので、Kindle版より安いし、練習台に買ってみたのでした。やっと半分終わりました。あと7冊。次は面白いかな。

 

叩いて出て来たホコリ

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 世の中のあらゆる組織は日大アメフト部と同じく、暗黒面を持っているのだろうと思います。うまく行っている組織でも、叩けばホコリが出てくるように思えます。こう思うのはボクだけではなく、世の中の大多数の人々が同じように思っているはずです。それぞれ、何らかの組織に属しているのでしょうから。暗黒面を持たない組織に属している人は、ごく少数だと思います。

 悪質タックル問題のニュースを見るたびに、ああ、やっぱりねと思うのはボクだけではないでしょう。みんなそうなんだ、というある種の安心感もあります。まさか、自分のところの組織は叩かれないだろうな、というハラハラ感もあります。


 モリカケ事件の場合、主犯の朝日・NHK・一部野党などにはれっきとした、安倍総理を妨害するという邪悪な目的がある一方で、叩けばホコリが出るだろうという見方もあったかもしれません。

 詐欺師、財務省チョンボ大阪地検特捜部の情報漏洩、関西のタブー、邪悪な前川、獣医師会の不当な働きかけなどというホコリが出ましたが、それだけでした。安倍総理はこれらの暗黒面に関与していませんでした。逆に主犯の朝日・NHK・一部野党の醜さを広めました。

 

 この絵は、映画「思い出のマーニー」の最後の場面です。

 

悪質タックルに学べるか

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 昔の日記をながめていたら、せがれのちょっとしたエピソードがあって笑いました。よせばいいのに、そばに居た家内にそのことを話すと、
「そうなのよ。○○はウソつきだから…」
 と言いました。

 このエピソードは、せがれのウソにまつわることではないのに、せがれの思い出をひとくくりに「ウソつき」の方向へもっていくのはひどいなと思いました。そもそもせがれを、ウソを言わねばならない状況に追い込んだのは母親(家内)かもしれないのに。


 その家内も、内田監督や井上コーチのことを罵倒するばかりで、謙虚に他山の石とすることはできないでしょう。それどころか、もしボクが、
「幼いせがれを、ウソを言わねばならない状況に追い込んだのはあんたでしょ…」
 などと言ったひには、猛烈に反発するかもしれません。

 自分は、ウソをつけと指示していない、と。

 

 この絵は、腰痛のためにコルセットベルトを巻いているボクです。
 コルセットベルトにはジレンマがあります。腰痛に効くほど締めるとお腹が締まって気持ち悪くなり、お腹が楽な程度にすると、腰痛に効かないというジレンマです。

 

My Father’s Daughter

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 カニグズバーグの7冊目はミステリーです。邦訳版の題名は「謎の娘キャロライン」、1976年の作品です。犯人探しではなく、示された謎の答えが最後に明かされる、という感じです。8〜12歳向けとありますが、充分な手応えがあって、とても気に入りました。オススメです。

 ペンシルベニア州ピッツバーグ市にある高層ビルの、とある重役室、窓からアレゲニー川が見えるそうです。ここで男女二人が会話しています。1952年から53年の出来事を振り返っているのです。男は当時中学生だったウインストン・カーマイケルのようです。その17年前に誘拐されて、死んだと思われていた彼の姉が家に帰って来たのが1952年だったそうです。1976年の24年前ですね。

 さて、姉のキャロラインは本物なのでしょうか。読み進めるうちに、そんなことよりむしろ、会話している二人の、女のほうは誰なのかが気になりました。思った通りではありました。


 ネタバレは控えて、気になったところを三つ書きます。

 クリスマスにウインストンが妹にあげた本が、the Rubaiyat of Omar Khayyam とあります。ググったら、ウマル・ハイヤームのルバイヤートだそうです。ペルシャの詩人で、欧米では人気のようです。覚えておこうと思いました。

 第10章に Forbidden Games という映画を見たことが出て来ます。「禁じられた遊び」ですね。泣けてきます。ポーレットとウインストンの妹とが重なります。

 106ページに、盆栽の枝のようにゆがんだ人差し指という表現が出て来ます。日本の盆栽は、アメリカの少年少女の常識となっているのねと、感慨がありました。または、作者が盆栽を広めるために意図的に使っているのでしょうか。