CBOのスケッチブック

素敵な絵をお届けします

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

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 この著者の熱意はすごいです。没落していくソニーの中にあって、赤字部門のリーダーに抜擢されるや、真面目な従業員を率いて優秀な製品を作り上げ、黒字に転換させます。編集者の腕か、文章もあまり嫌味がなくて面白かったのですが、だんだん鼻に付く感じがしました。上司の武勇伝をさんざん聞かされた新入社員のような気分です。

 日本の企業の将来を、ボクは楽観しています。ついこの間まで、あれほど厳選して人を採用していたのだから、今頃は超優秀な人々が働き盛りを迎える頃だと思うからです。皮肉です。高砂熱学だったか、当時のニュースか何かで、非常に高慢な態度で採用基準を述べていたのをよく覚えています。

 ボクは20代の中頃、小手指(こてさし)のラオックスソニーのSMC777というパソコンを買いました。店員に、これでゲームのプログラムを作るんだと言ったら、そんなに簡単なものではないと小馬鹿にした態度を見せました。それで奮起して、「はじめて読むマシン語」という本で勉強し、一年後くらいに出来上がったのでASCIIに投稿したら採用されました。鬼の首を100個取ったような気分でした。