CBOのスケッチブック

素敵な絵をお届けします

エミリオ・グレコ

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 ユナイテッドシネマわかばで「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」を見て来ました。トム・クルーズ主演のサスペンスアクション映画です。面白かった。主人公ジャックは元陸軍憲兵隊少佐だったという設定で、現役の美人少佐と二人で事件を捜査します。

 今回初めて60歳以上の割引をしてもらって、¥1,000でした。運転免許を見せたらチケット売り場の人は、カードの裏に何やら書き込みました。「S」という文字。「シルバー会員」という意味でしょうか。

 ボクは膀胱が満タンだったので映画がエンドロールになるやいなや立ち上がると、あちこちで立ち上がって通路に出て来る人がいました。じじいばかりです。ボクの前の人は、階段になっている通路でよろめいていました。シルバー会員の比率はかなり高いようです。そのうち、通路に手すりを取付けないとまずいかもしれませんね。


 この絵は iPad mini 4 の Procreate というお絵描きアプリで描きました。埼玉県加須市にあるサトエ記念21世紀美術館の入ってすぐのところにある彫刻作品です。さぞかし有名な作品なのでしょうが、誰の何という作品かはよく見ませんでした。今、検索してみたら、エミリオ・グレコという人の「うずくまる女 No.3」という作品のようです。

 

ヒルビリー・エレジー

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 渡辺由佳里さんのサイト「洋書ファンクラブ」をたまに見ています。今読んでいる”All the Light We Cannot See”も、ここで知りました。

 書評の最新版は”Hillbilly Elegy”という作品です。トランプの強い支持層である白人労働者階級「ヒルビリー」を鮮やかに描くメモワール、だそうです。読みたいと思いましたが、高いです。Kindle版が¥2,030。もっと安くなったら、DLしても良いかなと思います。

 

インク&ウォッシュ

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 久しぶりにインク&ウォッシュでお絵描きしました。ボクは、万年筆で描いた上を水筆でなぞるのをインク&ウォッシュと呼んでいます。クラフト紙に描くのは、中間のバリューを塗らずに済むのと、かっこいいかなと思うからです。うしろの杉(?)の木の感じが出ていればおなぐさみです。

 万年筆はパイロットのプレラ。コンバーターを付けて、ウォーターマンのブラウンのインクを入れています。書き味は悪いです。スチールのペン先で紙がクラフト紙だから、スラスラというわけにはいきません。とりあえず描けるのでOKです。

 水筆は呉竹のやつ。水を入れにくいです。注射針よりは少し太めの針のついたシリンジがあれば良いかもしれませんが、売っているのを見たことがありません。急いで水を入れる必要はないので、OKです。

 白は三菱ユニボールシグノのACホワイトというものです。いくつか試したなかではベストですが、描きやすくはありません。

 バインダーはフランクリン手帳のコンパクトサイズ。普通のシステム手帳より少し大きめです。入門キットのやつなので革ではなく、長く使っているために背表紙のあたりがボロボロむけてきています。

 場所は埼玉県所沢市の航空公園の中にある記念碑です。わが国で初めての飛行機の墜落事故で亡くなった陸軍中尉二名の記念碑、というか慰霊塔です。当時としては随分モダンな塔を建てたもんだなと思います。

 

すべての見えない光

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 8月11日に、欲しいものリストを見たら¥200になっていたので、KindleにDLした”All the Light We Cannot See”を、9月14日から読んでいます。今朝やっと46%まできました。中庭に引き出された罪人に、一人ずつ順番にバケツの水を浴びせる場面です。

 ここで、邦訳版が出ていることを知って、是非とも読んでみたいと思いました。でも、高いです。もしやと思って図書館に行ったらあったので借りて来ました、「すべての見えない光」藤井光訳新潮クレスト・ブックス¥2,700(税別)。

 今、ちょっと見てみたら難しい文でびっくりしました。ボクは半分も読めていません。曇りガラスを通して見ている感じです。¥200だし、一回最後まで雑に読んでみようと思っています。

 詩ですね。現在形の文が多いので変だなとは思いました。

 まずは登場人物の名前や、時々出て来たフランス語やドイツ語の部分を調べてみようと思います。主人公のドイツ人の少年Wernerはワーナーではなく、ヴェルナーでした。


 物語の舞台となっているフランスの古い城塞都市サン・マロを、モレスキンのスケッチブックに描いてみました。この旧市街が連合軍の爆撃で破壊される場面がありました。ヴェルナーと、もう一人の主人公のフランス人の盲目の少女マリー・ロールは爆撃のあと、どうやら生き延びたようです。

少年航空兵像2

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 この前、ポッドキャストいとうせいこうみうらじゅんの雑談というので、東京国立博物館の平安の秘仏展のことを聞きました。行ってみたいけど、上野は遠いです。電車で正味1時間ちょっとですが、滅多に電車に乗らないので遠く感じます。

 この二人の話はバカバカしくて面白いです。鼻につく部分もあります。


 この絵は前回と同じものです。こんどはモレスキンのスケッチブックに描いてみました。ペンはprocolorⅡのセピアです。こんなバンドを作ってペンなどを挟んでいます。

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少年航空兵像

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 前野隆司という人の「脳はなぜ「心」を作ったのか」という本を読みました。「心」は自分の生命を操る主体ではなくて、脳という超スーパーコンピューターが計算して行動した結果を眺めて、その結果を記憶の棚にファイルする前に、将来役立つようなキーワードをつける役目ですという、受動意識仮説が書いてあります。ボクの好きな考え方です。

 脳という超スーパーコンピューターは、自分(の身体)が行動する前に損得を計算して、善かれと思うような行動を選択します。この計算の時に、記憶の棚にファイルしてある過去の結果(エピソード記憶)をいろいろ参照して、貼り付いているキーワードを計算に役立てます。つまり、嬉しかったことや気持ちよかったことの価値は、苦しかったことよりも高くなっているのでしょう。

 「心」ありきではなく、こうした脳の仕組みをもつ猿人(「心」の前段階をもつ猿人)が持たない猿人よりも多く生き残り、そして長い年月をかけて磨きあげた仕組みを、「心」だと思っているということでしょう。ボクたちが幸せを感じにくいのは、喜びよりも、苦しみや悲しみの記憶をもつ猿人の方がより沢山生き残ったからでしょうか。

 万能ロボットを作るために、ボクたちが普通にイメージする、自分の生命の主体としての「心」をまず作って、それを人工知能に埋め込むのだと考えるのは間違いだと言えます。少しずつ改良していって、最後にヒトが望むように振る舞うロボットが出来れば良いのですから。

 ロボット君たちは、ボクたちの「心」と同じものは持たなくて良いと思います。ロボット君たちには、いつも安らかな心持ちでいて欲しいと思います。わざわざ、かわいそうな奴隷を作る必要はありません。

 

 この絵は、iPad mini 4 の Procreate で描きました。所沢市の航空公園のなかにある像です。

 

エピソード記憶

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 ユナイテッドシネマわかばで「ジェイソン・ボーン」を見たあと、狭山台図書館で「脳はなぜ「心」を作ったのか」という本を借りて帰りました。これから読むところですが、受動意識仮説はだいたい知っています。こうした考えは好きです。

 プチ走馬灯現象について考えていて、ある仮説を思いつきました。つまり、脳本体がエピソード記憶を整理しているのを、脳本体の下請けである「私」が垣間見てしまったのではないか、という仮説です。本来は下請けの、しがない身分である「私」の知らないところで繰り広げられている脳本体の活動の一端を、ちらっと見せてもらったという。


 この絵は、群馬県のうどんで有名な水沢観音です。この建物は六角堂といって、中に、ごろごろ押して回る大きな筒があります。iPad mini 4 の ArtStudio で描きました。