CBOのスケッチブック

素敵な絵をお届けします

Think Like a Freak

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 邦訳版は「ゼロベース思考」(ダイヤモンド社)です。問題解決に役立てるというよりは、楽しい読み物として読みました。表紙がホットドックなのは、ホットドック早食いチャンピオンのことが出てくるからでしょう。このチャンピオンは日本人です。

 こうした本が売れるということは、誰しも、他とは違うやり方で物事を上手に考えたいと望んでいるのでしょうね。始めのほうで、バーナード・ショーという人の言葉を紹介しています。曰く、普通の人は年に2〜3回考えれば良い方だろうが、私は週に1〜2回考えることで名声を得たのだ、と。そして読者に、われわれもショーに見習って、週に1〜2回は考えましょうと言います。

 考えるとはいっても、どのように考えれば良いのでしょうか。それは、この本に書いてありますから、読んでみてください。

 日本では、将棋だか碁だかで、下手の考え休むに似たりというのがあります。本の最後の方で、これに近いことが出ていました。つまり、コインを投げて決めろ、という感じです。


 ところで、バイトテロのことをニュースなどで見て思ったことを書きます。ごく少数の特別な人がやらかしたことではなく、かなり多くの人々が日常的にしていることかもしれないと思いました。

 工場勤めの人にはおなじみの、ヒヤリハットの取り組みを思い出したのです。つまり、1件の重大事故の背後には数百件の中規模事故があり、1件の中規模事故の背後には数千件の微小な事故(ヒヤリハット)があるというやつです。従って、ヒヤリハットを無くしていくことが、重大事故を防ぐことにつながるのだぞよ、と教わりました。

 バイトテロでは、1件の動画の投稿の背後には数百件の投稿されない動画があり、1件の投稿されない動画の背後には数千件の動画に撮らない不適切行為があるのではないでしょうか。

 20歳前後ではまだイタズラ盛りだし、仕方がないと思います。動画に撮って投稿できる程度のイタズラのうちは(お店にとっては大損害でも)まだいいでしょう。


 ハインリッヒの法則は親の虐待にも当てはまりそうです。子が死ぬまで虐待するひとりの(ひと組の?)親の背後には、数百人(数百組?)の虐待する親がいて、ひとりの(ひと組の?)虐待する親の背後には数千人(数千組?)の時々虐待する親がいるのでしょう。

 ボクの親は時々激しく(ボクを)罵倒しましたが、虐待とまではいかないものだったと思います。ラッキーでした。