CBOのスケッチブック

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無秩序に拍車をかける武田邦彦教授

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 ボクは日本には二つの秩序、いわゆる欧米型の契約社会と日本型の親子の血縁社会があると思っています。そして、この二つの共存は無理なのに、無理して引っ張り合いをするから、悪い無秩序な部分が出来てしまうのだろうと思っています。

 大相撲の件がまさにその部分だろうと思います。

 大相撲が国技であり、神事に近いものでもあるとするならば、徹底的に純日本式にするべきだと思います。つまり、「規約」だの「理事会」だのという契約社会みたいな水臭いものは廃止して、親方衆に全てを任せるべきです。そうでないから、本音と建前が真っ向からぶつかる無秩序な騒動になっているのだと思います。

 現場にも居た白鵬が、「日馬富士貴ノ岩も二人とも、また土俵に上げてやりたい。ばんざーい」と言ったのだから、その通りにしてあげれば一番良いのにと思うのはボクだけでしょうか。

 何と言っても、お相撲さんの中では白鵬が一番なんだから。親方衆はいがみ合っていないで、白鵬の望みが叶うようにもりたててあげるべきでした。

 白鵬の言う「膿を出し切る」というのは、秩序を乱す反日本的なものを排除したいという意味もあるのだろうと思います。その意味では、警察に被害届けを出した貴乃花親方を徹底的に排除するべきだと思います。それが日本的なガバナンスです。

 

 困ったことに、武田邦彦教授はこの二つの秩序が共存するとでも思っているらしく、白鵬を処罰せよという意味の事を言っています。一方では、日本的秩序の根本ともいえる教育勅語を礼賛しておきながらです。

 日本的なガバナンスにも暴力は必要ですが、これは親が子に手を上げる時のように、制限された暴力になるはずです。欧米型のガバナンスでは、情け容赦のない暴力が発動されるのでしょう。聖書には、敵対する勢力を皆殺しにせよと、神が命じる場面が出てくるそうです。日本の神々も恐ろしくて、ボクたちを滅ぼすこともあるかもしれませんが、人間同士で殺し合いをするように命じる神様はいないと思います。

 というわけで、統一するなら純日本式に統一するほうが良いと思います。