CBOのスケッチブック

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数字ではない

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 BLOGOSで、「受動喫煙による死亡者数はどうやって計算しているのか」という記事を見ました。日本において受動喫煙が原因で一年間に1万5000人が死亡しているそうです。

 びっくりですね。この文を読むと、何の罪もない人々がバタバタと死んでいくというイメージです。一年間に1万5000人も。小さい子どもから働き盛りのお父さんまで、今日もどこかで死んでいるのでしょうか。受動喫煙のために。


 そうではないですよね。年間に130万人くらい亡くなる人がいるなかで、死因が肺がんの人が何万人いて、その何万人の中の1万5000人くらいは受動喫煙で肺がんになった人がいるだろう、という感じだと思います。

 ボクの印象では1万5000人の内訳は、殆どご老人だと思います。受動喫煙が無くなったとしても、肺がんではなく(もちろん肺がんもあり得ますが)、他の死因で死ぬのだと思います。いつかは死ぬのですから。ボクの感じでは、70歳以上で死んだ人の死因は全て「寿命」としてもよいくらいです。生物としてはせいぜい50歳くらいで終わりのようですから。


 「日本において受動喫煙が原因で一年間に1万5000人が死亡している」
  この表現は問題だと思います。数字は合っていたとしても。