CBOのスケッチブック

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破綻よ広がれ

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 今日の虎ノ門ニュースで武田邦彦教授の言ったことについて、ボクの考えを書きます。イギリスで日本の日立製の列車が走った、というニュースに武田先生が加えた解説の次の部分についてです。

 日本では、工場の製造現場の意見も取り入れて、改善していく。それに対して、アメリカ(?)の現場のワーカーは、隣の人の担当するネジがゆるんでいても何も言わない。これが日本の良いところだ、というような武田教授の見方です。

 ボクはこれを、日本の現場のワーカーが破綻を食い止めていた頃の話だと思っています。会社に感情移入してしまい、自分の担当する部分ではなくても、ゆるんでいるネジがあったら放って置けなかったのです。

 でも、日本の無能で邪悪な管理職や経営陣によって、現場のワーカーは徐々に、破綻を食い止めるのをやめているのだろうと思います。

 ずっと昔(バブル崩壊の後?)から日本の経営者達は雇用のポートフォリオの実現を目指していました。一握りの幹部候補生(年収700〜800万)、スペシャリスト達(年収500〜600万)、現場作業員(年収300万以下)というピラミッド型です。アメリカ式ですね。年功序列の給与体系を、何だかんだ理由をつけて崩していって、今はかなりそれに近づいているのだろうと思います。

 つまり、日本でも今や、隣の人のネジが緩んでいても何も言わない人が増えていると思います。武田先生自身が以前、新幹線の自動改札で体験したように。

 こうなると、日本の管理職は無能なので、アメリカの工場よりも激しく破綻するでしょう。


 ついでにQC活動についても少し書きます。

 あれは団塊のやつらの若い頃のお祭り騒ぎだったのだと思います。工場が暇な時に、団塊の世代のやつらが悪さをしないようにあてがった仕事だったのでしょう。改善活動とは言っても、1万件のなかに一つ有望なのがあれば儲けものみたいな感じだったのではないかな。

 今、QC活動めいたことをやっている工場もあるでしょうが、なにしろ管理職が無能なので何の意味もないイベントになっているのでしょう。

 日立やトヨタはちゃんとやっているのかな?