CBOのスケッチブック

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破綻が広がるか

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 武田邦彦教授のブログの最新版を聞きました。ブログと言っても音声で流れます。先生自身が新幹線の燕三条駅で体験した不快な出来事と、例の大阪の富田林署の出来事などについて語っています。

 東京行きの新幹線に乗るべく先生が、燕三条駅の自動改札を通ろうとしたら機械のトラブルで通れなかったそうです。わきの窓ガラスをドンドンと叩くと、中に居た窓口係が振り向いてこちらを見たにもかかわらず、無視しました。そのうち中に居た女性が出て来たけど対応できず、係の職員を呼んで何とかなったけど、やってきた責任者を問いつめても埒があかなかったそうです。

 先生は、自動改札に人が居ないこと、困った客を見ても無視している職員、慇懃無礼な管理職などを問題にしています。昔の日本はこんなことは無かった、自分達の教育が悪かったのだ、と嘆く事しきりでした。


 ボクの見方は違います。

 昔の日本と変わったとすれば、平社員が破綻を食い止めるのをやめたことでしょう。だとすれば、良い方向へ変わっていると思います。

 お客さんが自動改札を通れなくて困っているのを見たら、受け持ちの部署を離れてお客さんの元へ駆けつける、というのが昔の窓口係なのでしょう。しかし、そんなことをしていたら、窓口の業務の他に自動改札のトラブル対応の業務まですることになってしまいます。窓口係が上司に、自動改札のトラブル対応係を配置するように言っても、その窓口係自身が頑張って対応している限り、言い換えれば、現場の平社員が破綻を食い止めている限り、上司は何もしないでしょう。

 現場の平社員である窓口係は、心を鬼にして、自動改札で困っている客を無視すべきです。一回破綻させて、上司に対応させねばなりません。こうした積み重ねによって、武田先生に無礼な態度で接した邪悪な上司は減っていくかもしれません。

 邪悪で無能な管理職が立案する計画は必然的に破綻します。

 邪悪で無能で狡猾な者が管理職となり、善良な平社員が頑張って破綻を食い止めるという日本の組織が変わろうとしているなら、良いことだと思います。