CBOのスケッチブック

素敵な絵をお届けします

T-Backs, T-Shirts, COAT, and Suit

f:id:CBO58:20180723163435j:plain

 カニグズバーグの11冊目。邦訳版の題名は「Tバック戦争」。1993年の作品です。だいぶ近づいてきました。

 主人公のクロエは、12歳の少女です。夏を前にして親友二人から、契約書にサインするように迫られます。いわく、髪が気に入らない日は他の二人に電話して、三人でプールへ行く、というものです。電話が来たら断れません。
 クロエはサインを断る口実に、夏の間中、ここには居ないと言ってしまいました。どこかへ行かねば。この際、母親の再婚相手の姉のところへ行くしかないようです。

 フロリダの西海岸に住むバーナデットおばさんは、バンでサンドイッチやホットドックを売る仕事をしています。屋台ですね。港には彼女のお馴染みのおっさん達がいます。船に積み荷を載せたり降ろしたりする人々や、ドックで働く人々です。バーナデットのボクのイメージは、シガニー・ウィーバーです。

 クロエが、バーナデットと犬のデイジーとの毎日に馴れたころ、Tバック戦争が勃発します。

 ワンダとベルマという姉妹がバーナデットの同僚として新しく来たのです。彼女たちもそれぞれバンを乗り回して、食べ物を売ります。そして、バーナデットのルートのお客を全部かっさらっていきました。なにしろ彼女達はTバック姿なのですから。おっさん達にはバーナデットのバンは目に入りません。

 

 ボクのポイントふたつ。

 “We are descendants of Joan of Arc.”
 9ページ。飛行機で隣りの席のばあちゃんにクロエが言ったことば。誰の子孫でしょう?
 Joan of Arc はジャンヌダルクのようです。

 “What about Lionel? Is he leading men off the path of righteousness?”
 127ページ。教会の怖いおばちゃんにバーナデットが言ったことば。
 Lionel って誰? ライオネル・リッチー? 謎です。