CBOのスケッチブック

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人類と気候の10万年史

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 図書館で借りて読みました。一気に読ませる名調子で、面白かったです。218ページあって、読むにはちょうど良い分量ですが、著者はもっと沢山書きたかったのではないかなと思いました。

 「過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか」

 この本によれば地球はこの10万年間、温暖化や寒冷化を激しく繰り返していて、1万年前から今までが例外的に安定して温暖な気候だったそうです。そうした温暖化や寒冷化の繰り返しは、地球の公転軌道の周期的な変化や、地球の自転軸の傾きの周期的な変化が主な要因のようです。

 そして、先のことは予測できず、このまま徐々に温暖化するならまだ良いですが、寒冷化から温暖化へ急激な変化を繰り返す氷期がいつ始まるかわからないそうです。氷期になると、食料不足によって人類存続の危機となりそうです。

 ヒトがここまで繁栄したのは、気候の温暖で農耕に適した時代が、たまたま、長く続いたからなのかなと思いました。運も実力のうちでしょうか。