ビーバーちゃんの思い出
成人式に晴れ着を着られなかった人の話題をネットで見て、いろいろ考えているうちに、小学生の頃に見たアメリカ製TVドラマ「ビーバーちゃん」の、ある場面を思い出しました。
50年以上前のことです。「ビーバーちゃん」の他にも、「コンバット」とか「原潜シュービー号(シービュー号?)」とか「宇宙家族ロビンソン」とか「じゃじゃ馬億万長者」とか、色々よく見ました。
「ビーバーちゃん」というのは、小学生の男の子が中心のホームドラマでした。家に父親の書斎があって、でっかいアメ車があって、女優のようなお母さんがいてという、アメリカはすげーなと思いながら見ていました。
ビーバーちゃんには高校生くらいのお兄さんがいて、この兄にまつわるエビソードだったと思います。
ある日、兄がパーティーに出掛けることになりました。兄の友達が
「俺は普段着で行くよ。おまえもそうしろ」
と言うので、兄はその気になって、普段着のジャンパーを着て出掛けます。父親のアメ車で送ってもらって、パーティーの会場へ近づくと、他の人々はみんなちゃんとしていました。これでは行けない、とションボリしていると、父親がクルマのトランクからスーツやネクタイを出して、これを着て行きなさいと言いました。さっそく着替えてパーティーに出て、メデタシメデタシ…
その場にふさわしい服装というものがあるのだ、ということを知りました。
うちは男の子二人だったので助かりましたが、女の子だったら晴れ着を買ったのだろうなと思います。