CBOのスケッチブック

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豚の死なない日

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 今年の1月に買ったKindle Paperwhiteで、4冊目の洋書を読み終わりました。”A Day No Pigs Would Die”(豚の死なない日)です。ペットにした豚のピンキーを、その年の冬の食糧難の為に殺して食べなくてはならない主人公一家。そんな貧しい生活が終わり、豚の死なない日が訪れることを願う意味の題名かなと思ったら、そうでもなかったようです。

 最終章で、父親の死んだ日、葬式には父親の勤め先である豚の屠殺場の人々が来たので、この日は豚の死なない日だと書いてありました。父親の死んだ日が、豚の死なない日だという皮肉でしょうか。この本のテーマのひとつである、厳しい貧しさの象徴でしょうか。

 戦前の農家の日常を描いた、このような小説は日本にもあるのでしょうか。ありそうですね。楽しいというよりも、世界の広がる有意義な作品でした。

 次は楽しい物語を読みたいと思います。

 Amazonの欲しいものリストに入れている30冊のなかから、”The False Prince”をDLしようかなと思っています。男子中学生向けの娯楽ファンタジーだそうです。