古代蓮の里2015
そういうわけで昨日、図書館で「豚の死んだ日」(ロバート・ニュートン・ペック著、金原瑞人訳)を借りて、とりあえず第8章を読みました。だいたいボクの読んだ通りのことが書いてありました。リーディング能力的には安心しました。
訳者あとがきによると、60年代後半から70年代にかけてアメリカの出版業界ではヤングアダルトという分野が急成長をとげ、72年に発表されたこの作品もその代表的な一冊だそうです。子ども向けだと思ったのは、ボクの間違いだったようです。それとも、このくらいの生々しさがあっても子ども向けと言えるのでしょうか。ヤングアダルトという言葉がはっきりわかりません。
セックスや殺人の場面の直接的な描写がなければ、ヤングアダルトものと言えるのかもしれません。
第8章では、ロブの親父はショットガンをぶらさげて墓場へ向かいました。労働によって神に奉仕する禁欲的で敬虔なシェーカー教徒であっても、いや、だからこそ、いざとなったらショットガンをぶっ放す覚悟があるのでしょうか。揺るぎない信念をもつ人の強さを感じます。
岸田秀は著書で、欧米人を「神を親分とする暴力団員だ」と例えました。なんか恐ろしい感じです。
何となく、かもしだされた空気に従うボクたち日本人からすれば、別世界のようです。