CBOのスケッチブック

素敵な絵をお届けします

菖蒲園インク

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 マルマンの普通のスケッチブックの紙を、ポケットサイズに切ったものに描いてみました。マルマンのヴィファールという水彩紙に比べると薄くて、インク&ウォッシュでは次のページも湿ってしまいました。一週間ほど前の菖蒲園の様子です。

 

 ところで今、Kindleで読んでいるのは”A Days No Pigs Would Die”という小説です。以前、TOKYOFMの「パナソニック・メロディアス・ライブラリー」で取り上げられたものです。思い入れたっぷりの小川洋子さんの語りを聞くと、どんな本でも片っ端から読みたくなってしまいます。番組で取り上げたのは「豚の死なない日」という邦訳版ですが、ボクは原書に挑戦してみました。

 男の子は可愛いブタをもらって一生懸命育てますが、最後は悲しい結末に…という話だったので、映画の「ベイブ」や「シャーロットの贈り物」をイメージしました。悲しい結末とは言っても、子ども向けの本ということだし。

 ところが昨日、第8章を読んでびっくり。

 牛の喉に突っ込んだ手をガシガシ噛まれる話で始まり、メス豚は自分の生んだ子を食うという話とかもあって、悲しい結末に通じる感じはあったのですが…

 第8章は、主人公のロブが嵐の夜に不穏な空気を感じて目を覚ますところから始まります。土砂降りの中を、親父と二人で墓地へ向かいます。泥だらけの大男が墓を掘り返しています。そして、小さい棺を担ぎあげると、「この子は俺のものだ」と言います。
 男の浮気の相手と一緒に埋葬された赤ん坊の死体の入った棺。浮気の相手は首を吊って死んだようです。男は赤ん坊を自分の家の墓へ葬りたいようです。
 第8章は、ロブが、その小さい棺を積んだ荷車に乗った男とその妻を見送るところで終わります。

 本当に子ども向けの本でしょうか。ボクの読み間違いでしょうか。邦訳版の第8章をいそいで読んでみたくなりました。