CBOのスケッチブック

素敵な絵をお届けします

サルスベリ

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 安保法制のさわぎで、「憲法を守れ」とか叫ぶ姿をTVで見て思ったことを書きます。持論を展開するというより、ほぼ岸田秀の受け売りです。つまり、だれも憲法を守るつもりはないのではないか、ということです。ボクたち日本人は、人の言うことには従いもするけど、決まり事は馬鹿にしているということです。「憲法を守れ」と言われても、大多数の人は、タテマエを言っているのねご苦労様と思うだけでしょう。

 二つの例を書きます。

 道路の速度制限は立派な決まり事ですが、きちんと守っている人はごく少数です。時速40㎞のところはだいたい50㎞で走るようです。つまり10㎞オーバーが暗黙の制限のようですね。しかも、だれも苦にならないのです、自分は決まり事を守っていないということを。

 ISOという茶番があります。ボクはメーカーに長年勤めていたので馴染みがありますが、知らない人もいるでしょうね。品質管理などに関わる文書を一式、みみをそろえて飾っておくというお祭り騒ぎです。今時の工場はどこでも、立派に認証をもらっていることでしょう。
 でも、よっぽど偏執狂的な課長でも居ない限り、きちんと守っている職場は無いでしょう。班長さんは作業手順の変更を口で言うだけ。現場も、思いつきでどんどん変えちゃったりして。監査がある時に、慌てて現場のベテランに聞いたりして、今やっている手順を。
 自分たちの守れないような決まり事を作っても、全然平気です。