CBOのスケッチブック

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練習三つ

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 昨夜、NHKEテレの「団塊スタイル」を少し見て思ったこと。

 

 老いた親と接する時に「傾聴」を心がけると良いですよ、という話題でした。団塊のみなさんの関心事でありましょう。ボケた人の世話は大変なので、何とか食い止めようという努力でしょうか。ボクの感じたのは、矛盾と不徹底です。余計なお世話ですが。

 

 ある努力をしないと「傾聴」できないような人(ほとんどの人がそうですよね)が、そのような人になった原因の主なものは、幼少期の親との関係ではないかと思います。その当の人のことばを「傾聴」したいと思う人が、実際のところ、いるのでしょうか。その道のプロがテクニックとして、よその親を相手にするのならばいざしらず。

 

 ボクは、無理して「傾聴」することはないと思います。

 

 そもそも、年金制度や介護保険制度などは、自分の親の世話はまっぴらごめんだが、放っておくわけにはいかないのでカネで解決しましょうという国民全体の合意のうえに始まったものでしょう。言い方を変えると、社会全体で支え合うということです。これは、まさに今ボケたりボケかかったりしている高齢者の皆さん自身が、そう決めたのです。こうした合意があるのですから、自分の親の世話をおろそかにしてもなんら後ろめたさを感じる必要はありません。お金は掛かりますが。