CBOのスケッチブック

素敵な絵をお届けします

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The High Window

私立探偵フィリップ・マーロウの活躍するシリーズの3作目。翻訳版の題名は「高い窓」、そのまんまやん。レイモンド・チャンドラーの1942年の作品です。今回も事件盛り沢山で面白かった。 3作目とはいえ、まだよくわかりません。最後のへんでマーロウ君が丁寧…

Farewell My Lovely

私立探偵フィリップ・マーロウの活躍するシリーズの2作目、翻訳版の題名は「さらば愛しき女よ」。レイモンド・チャンドラーの1940年の作品です。難しいですが、面白いです。 この主人公は、とぼけた冗談、軽口、キザなセリフが好きなようです。意味のわから…

Embracing Defeat

翻訳版は「敗北を抱きしめて」(岩波書店)、ジョン・ダワーの1999年の作品です。アメリカ人の日本の終戦後の捉え方に興味があったのですが、第一章を終わったところで読むのをやめました。知らずに買って損をしました。 イントロダクションから怪しかったの…

The Big Sleep

私立探偵フィリップ・マーロウの活躍するシリーズの1作目、翻訳版の題名は「大いなる眠り」。レイモンド・チャンドラーの1939年の作品です。難しいですが、わりと面白かった。 知らない語や言い回しが沢山出てきました。7作品全部とおまけ付きで200円だし、…

Neuro-Philosophy and the Healthy Mind

翻訳版は「脳はいかに意識をつくるのか」(白揚社)。ゲオルグ・ノルトフという人の2016年の作品です。哲学者の説に科学者(著者)が挑戦する、という感じでしょうか。脳の場所を表す語の他には、それ程難しい語は出てこないなと思って、油断するとさあ大変…

The Heart Is a Lonely Hunter

翻訳版は「心は孤独な狩人」、カーソン・マッカラーズという人の1940年の作品です。 何かの時に「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で見かけ、Kindle版が安かったので読んでみました。 アメリカ南部のとある町で、1938年から1939年にかけての…

Looking for Alaska

ジョン・グリーンの2005年の作品です。翻訳版は「アラスカを追いかけて」(岩波書店)。去年の2月頃Kindle版が¥100だったので買っておいたものです。今Amazonで見たら¥530になっていました。よしよし。 全寮制の高校に入った男子の一年間の物語です。男女共…

Grooming, Gossip and the Evolution of Language

ロビン・ダンバー博士の1996年の作品。日本語版は「言葉の起源:猿の毛づくろい、人のゴシップ」青土社です。ボクの好きな分野なので、よくわからなかったけど面白かったです。 言葉は、親父連の小難しい抽象的な議論をするためではなく、お母さん達の井戸端…

RAVEN BLACK

アン・クリーブスの2006年の作品です。邦訳版は「大鴉の啼く冬」創元推理文庫。Kindle版が100円台と安かったので読んでみました。シリーズ1作目を安くして、2作目以降も読ませようという狙いでしょうか。でも残念、面白くなかった。 英国推理作家協会の何か…

FAMILY HONOR

ロバート・パーカーの1999年の作品です。邦訳版は「家族の名誉」ハヤカワ・ミステリ文庫。ボクは知りませんでしたが、スペンサー・シリーズという探偵もので有名な作家だそうです。女探偵サニー・ランドルの活躍するシリーズの1作目です。これもKindle版が安…

英検一級をめざせば本当の英語力が身につく

図書館で何気なく手に取ったのですが、良い本でした。今の気分にマッチした感じ。英語の本を読むという、長年の夢が現実のものとなりつつある今、ちょっと欲が出てきました。それにはどんな勉強の仕方があるのか、色々書いてあって参考になりました。それに…

The Broken Girls

シモーネ・セントジェームズという女流作家の2018年の作品です。邦訳版はまだ出ていないようです。Kindle版が安かったのでDLしました。幽霊の出て来る推理小説です。面白かったけど、少しこわいです。 舞台はバーモント州のバロンズという町の、町外れに建つ…

The Happiness Hypothesis

ボクは幸せを求めています。本を読んだりして、いろいろ模索しながら生活しています。やっと最近2回ほど、瞬間的に幸福感みたいなものを味わえた気がします。でも目標は、なるべく長時間落ち着いた気分でいることです。palm phone も(ただ触っているだけで…

CENTENNIAL

ジェームズ・A・ミッチェナーという人の1974年の作品です。邦訳版は1982年に「センテニアル〜遥かなる西部」という題の三巻本が出たようです。 1068ページ、長いです。この人はこの他にも沢山の本を書いていますが、どれも分厚い本ばかりのようです。 ボクの…

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

この著者の熱意はすごいです。没落していくソニーの中にあって、赤字部門のリーダーに抜擢されるや、真面目な従業員を率いて優秀な製品を作り上げ、黒字に転換させます。編集者の腕か、文章もあまり嫌味がなくて面白かったのですが、だんだん鼻に付く感じが…

Think Like a Freak

邦訳版は「ゼロベース思考」(ダイヤモンド社)です。問題解決に役立てるというよりは、楽しい読み物として読みました。表紙がホットドックなのは、ホットドック早食いチャンピオンのことが出てくるからでしょう。このチャンピオンは日本人です。 こうした本…

Doomsday Book

アメリカの女性SF作家、コニー・ウィルスの1992年の作品です。邦訳版は「ドゥームズデイ・ブック」、早川書房から上下二巻で出ています。ボクは「The Rook」の作者の勧める小説10冊の中で知りました。ヒューゴー賞とネビュラ賞を両方取ったとかで、さぞかし…

CURE

翻訳版の題名は「病は気からを科学する」です。以前、武田鉄矢の今朝の三枚おろしでやったのを聞いて読みたいと思いました。カバーの後ろの折り返し部分に著者の写真があって、たしかに真面目そうな女性です。巻末には引用元の文献がダーッと出ています。 こ…

The Rook

超能力者達の指揮する秘密組織のお話です。舞台はイギリス。宿敵のモンスター軍団と通じた組織内部の裏切り者に、記憶を消されてしまった主人公のミファニー。女性です。組織の幹部である彼女は、記憶を失う前の自分の書いた手紙を頼りに、なんとか任務をこ…

The Mysterious Edge of the Heroic World

カニグズバーグ15冊BOXセットの最後の一冊。邦訳版の題名は「ムーンレディの記憶」。2007年の作品です。 アメデオ・カプラン少年の日常から物語が始まります。え?カプラン?そうです。前作「スカイラー通り19番地」でマーガレットを苦しめたサマーキャンプ…

The Outcasts of 19 Schuyler Place

カニグズバーグの14冊目。邦訳版の題名は「スカイラー通り19番地」。2004年の作品です。この15冊Boxセットも残るはあと1冊となりました。 物語の語り手はマーガレット・ローズ・ケイン。そうです。前作のSilent to the Boneの主人公コナーの腹違いのお姉さん…

Silent to the Bone

カニグズバーグの13冊目。邦訳版の題名は「13歳の沈黙」。2000年の作品です。著者は1930年生まれだそうですから70歳の時の作品ですね。 良いです。前の「The View from Saturday」は一ヶ月かかりましたが、あれより分厚いのに10日で読んでしまいました。これ…

The View from Saturday

カニグズバーグの12冊目。邦訳版の題名は「ティーパーティーの謎」。1996年の作品です。ニューベリー賞を受賞しました。 金足農業高校は残念でした。甲子園。これと同じように、各地区の予選を強いチームが次々に勝ち上がっていくという、クイズ大会がこの物…

T-Backs, T-Shirts, COAT, and Suit

カニグズバーグの11冊目。邦訳版の題名は「Tバック戦争」。1993年の作品です。だいぶ近づいてきました。 主人公のクロエは、12歳の少女です。夏を前にして親友二人から、契約書にサインするように迫られます。いわく、髪が気に入らない日は他の二人に電話し…

Up from Jericho Tel

カニグズバーグの10冊目。邦訳版の題名は「エリコの丘から」。いわくのありそうな題名ですが、物語にはあまり関係ありません。これまでの作品とはちょっと変わったマジカル・アドベンチャーです。1986年の作品です。 主人公のジーンマリーは、11歳の少女です…

Journey to an 800 Number

カニグズバーグの9冊目。邦訳版の題名は「800番への旅」、そのまんまですね。800番て一体何のことでしょう。この謎の答えは最後にわかります。気に入りました。1982年の作品です。 ボーのお母さんはお金持ちと再婚することになりました。ボーは、お金持ちの…

Your Inner Fish

武田邦彦教授が尾崎豊の「15の夜」を絶賛しているのを聞きました。男の子は14歳になると、自分の生きている意味がわからず、悩むのだそうです。この詩が見事に表現しているそうです。元をたどれば、生命が有性生殖をはじめたことに行き着くと言います。女の…

Throwing Shadows

カニグズバーグの8冊目は短編集です。邦訳版の題名は「影〜小さな五つの話」、1979年の作品です。 正直、面白くありませんでした。何か良いお話なんだろうとは思うので、読む価値はあるでしょう。こうした良さは、風流さというか、情緒の落ち着きみたいなも…

My Father’s Daughter

カニグズバーグの7冊目はミステリーです。邦訳版の題名は「謎の娘キャロライン」、1976年の作品です。犯人探しではなく、示された謎の答えが最後に明かされる、という感じです。8〜12歳向けとありますが、充分な手応えがあって、とても気に入りました。オス…

The Second Mrs. Gioconda

カニグズバーグの6冊目も歴史ものです。邦訳版の題名は「ジョコンダ夫人の肖像」となっています。モナリザのことです。1975年の作品です。 ボクはレオナルド・ダ・ヴィンチのことも、弟子のサライのこともあまり知りませんでした。冒頭で作者の提示する謎、…