CBOのスケッチブック

素敵な絵をお届けします

The Second Mrs. Gioconda

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 カニグズバーグの6冊目も歴史ものです。邦訳版の題名は「ジョコンダ夫人の肖像」となっています。モナリザのことです。1975年の作品です。

 ボクはレオナルド・ダ・ヴィンチのことも、弟子のサライのこともあまり知りませんでした。冒頭で作者の提示する謎、モナリザに関わる謎や、サライダ・ヴィンチに可愛がられた理由などに興味がなくて、弱りました。読み終わっても、なるほどという感慨はありません。今のところ。

 物語では、サライミラノ公妃ベアトリーチェ・デステとの交流が描かれています。この公妃を、自分の中に確固とした尺度を持っていて、これに照らして物事の価値を判断する人であるとしています。そして公妃は、万能の天才ダ・ヴィンチの作品を見て、不満を示し、サライの卑俗な風味を加えるように言いました。しかし、公妃は若くして亡くなってしまいます。

 フィレンツェダ・ヴィンチの工房を訪れたジョコンダ氏の第二夫人に、亡くなったベアトリーチェの面影を見たサライが、師にこの人の肖像を描くように強く勧めようと決心したところで、物語は終わります。

 

おまえが言うか

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 今朝、いつものように5:45頃にNHKをつけて少しすると、合原(ごうばる)アナウンサーのストップ詐欺被害わたしは騙されないが始まりました。名義貸しがどうのこうのという話を、電話で繰り返し聞かされると、自分のほうが間違っていると思ってしまいがちだそうです。繰り返す電話には、要注意だそうです。

 NHKがよく言えるなと思いました。

 ボクは武田邦彦教授の説を信じていて、NHKは嘘をついていると思っています。悪玉コレステロールとか、地球温暖化でツバルが海に沈むとか、血圧を下げろだとか。繰り返し流しているNHKの嘘は沢山あるのだろうと思っています。騙されないようにしたいと思います。

 6:05頃には、あの安達という解説委員が出て来たので、すぐチャンネルを切り替えてジップにしました。

 

A Proud Taste for Scarlet and Miniver

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 カニグズバーグの5冊目は歴史読物です。邦訳版は「誇り高き王妃」となっています。1973年の作品です。原題にある”Scarlet and Miniver”とは、緋色と白のことで、中世ヨーロッパの王侯貴族の立派な服装のことだろうと思います。

 シュジェール僧院長(Abbot Suger)、マティルダ皇后(Empress Matilda)、ウィリアム・マーシャル(William the Marshal)、そしてエレノア(Eleanor of Aquitaine アリエノール・ダキテーヌ)の4人が天国で、イングランド国王ヘンリー二世の到着を待っています。ただ待っていてもヒマなので、順番にエレノアが地上にいた時のことを語るという趣向です。最後に、エレノア自身が晩年の様子を語ります。


 ボクは登場人物を誰も知りませんでしたが、ウィキペディアで調べながら物語を読むことで、何だか随分詳しくなってしまった気分です。でも、エレノアには感情移入できませんでした。

 中世つながりで、サー・ウォルター・スコットという人の「アイヴァンホー」という本とか、エリス・ピーターズという人の修道士カドフェルのシリーズを、そのうち読んでもいいかなと思いました。

 

2つの法則

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 全体の8割を2割でかせぐという、「パレートの法則」というものがあります。単純に言うと、職場に10人の社員がいる場合、職場全体の仕事の8割を2人の人がやり、残りの8人は仕事全体のたった2割を少しずつ分け合ってやるという感じです。

 また、「忙しい人はより忙しく、ヒマな人はよりヒマにの法則」もあります。期日の迫った大事な仕事は忙しい人に頼みます。忙しい人は忙しいのだから、そんな切羽詰まった仕事はヒマにしている人にやらせればよさそうなものですが、そうはなりません。

 こうしたことを言い聞かせていたにもかかわらず、新入社員のせがれは2割の忙しい人になってしまいそうなので、胸を痛めています。やっと4週間が過ぎた昨日、課長に、言われなくてもしっかりメモを取る姿勢を褒められたと言っていました。

(george)

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 カニグスバーグの4冊目です。邦訳版の題名は「ぼくと<ジョージ>」となっています。1970年の作品です。解釈が少し難しいのですが、8〜12歳向けに書かれたものとすれば、統合失調症や二重人格などではなく、主人公のベンの中には本当に別人のジョージが居るというファンタジーとして読むのがよかろうと思いました。子どもだましではなく、適度にリアルなファンタジーとして。

 プロローグの部分で、ベンとジョージは”concentric twins”として生まれたとあるし、弟が生まれる前の、おそらく4歳くらいでベンはジョージに気付いていたとあります。しかも、ベンが物語を語るかたちではなく、客観的に語られています。つまり、ベンが自分の記憶を偽っているわけではありません。

 そして、ヒトデの部分では、幼稚園児のベンをジョージがリードしています。両親が離婚するのはその後です。親の離婚がきっかけとなってベンの人格が二つに分裂したのではありません。

 それに、精神障害の二重人格では、二つの人格が会話することがあるのでしょうか。


 物語では、学校の化学実験器具が少しずつ無くなるという騒ぎが起きます。そして、ベン、というかジョージが疑われます。すったもんだの挙げ句、ベンとジョージと弟のハワードで悪巧みを食い止めます。悪くすると新聞ざたにもなりそうなところを、未成年でもあり、精神障害とみなされているベンを利用して穏便に済ませ、かつ、悪巧みをした者には相当の報いがありました。

 よくできたお話でした。

 

武田邦彦の「ホントの話。」

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 クローバーメディアというところでやっている、「武田邦彦の「ホントの話。」」をよく見ています。おとといやったのが第7回でした。相変わらず元気に語っていて良かったです。

 ここでは他にもYouTubeに動画をあげていますが、「武田邦彦の「ホントの話。」」以外の動画の再生回数は三桁です。過去の「武田邦彦の「ホントの話。」」の再生回数は五桁です。クローバーメディアにとっては稼ぎ頭だろうから、今後も長く続けてもらいたいと思いますが、少し不安です。

 というのも、この人をバッシングする人々も少なからずいるらしいからです。ボクがこの人を支持するのは、どうも金の匂いは無いらしいからです。逆に、この人が語ることによって、ウソがばれると損をする人が居そうです。そんな人々がバッシングするのだろうと思います。

 

How Many Friends Does One Person Need?

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 日曜日のNHKスペシャル「人類誕生」は良かったです。高精細CGでアルディピクス・ラミダスを見れました。でも、面白さでは、YouTubeで見たコールドプレイの”Adventure Of A Lifetime”のCGのほうが上ですね。

 この本はイギリスの進化生物学者のロビン・ダンバーさんのエッセイ集です。昨年11月から読んでおります。難しいです。人類進化には興味があります。

 11章には、NHKスペシャルでやったヒトの進化の過程に触れた部分があります。また、一夫一妻にまつわるエピソードは、複数の章にわたって沢山あります。面白いです。

 NHKの「ダーウィンが来た」や「地球ドラマチック」が好きな人にもおすすめです。

 

 9章には、生殖医療などの面で、「できることは、やるべきだ(”can do, should do”)」という考え方は、いかがなものかというような部分がありました(たぶん)。長い目でみると良くないことが起きそうだということでしょう。

 ボクはこれには反対です。NHKスペシャルでも言っていたように、現生人類、ホモ・サピエンスが優れているから繁茂しているのではなく、たまたま環境に合致しただけなのでしょう。それなら、遠慮しないで、できることはどんどんやって、絶滅するなら早く絶滅して、次の種にバトンタッチすべきです。